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スカボローフェア ~ デロリンマン&黄泉比良坂リミックス ~

2013,,19
 何度も聞いているメロディやイントロが、急に魂の琴線に響いてくる時がある。この演奏も何度も聞いてはいたんだが、S&Gのオリジナルを踏襲しないピアノの分散和音は、斬新で美しい。
ヨーロピアン・ジャズ・トリオの『スカボローフェア』

http://www.youtube.com/watch?v=VBc12TL5EyI

 コアなjazzファンには見向きもされないらしいが、日本向けに結成された癒し系ニューエイジ・ジャズ、…とでも言うべきか。

 下敷きはケルト(スコットランド?)民謡らしいが、P・サイモンの歌詞は、戦場で故郷のかつての恋人を想いながら、意にそぐわぬ戦争に身を投じていく兵士の一人称語りかけで始まっている。
 なんだか経済や生活という名の戦争に身を投じていく、現代人の心象風景にダブってしまうんだよね。

          パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム
          (当時のサイモン&ガーファンクルのアルバム・ジャケット)



 ↓詠唱される詞の一部。

War bellows blazing in scarlet battalions
戦いの吹子が深紅の軍勢を焚き付け

Generals order their soldiers to kill
将軍は兵士達に命じる、「殺せ」と

And to fight for a cause they've long ago forgotten
そしてとっくの昔に忘れ去った理由のため戦えと


 ↓そして、繰り返されるフレーズ。

She once was a true love of mine.
彼女はかつて僕の真実の愛だった。

then she'll be a true love of mine.
そうすれば、僕の真実の愛となるだろう。


…………………………………………………………………………………………………………
【参照】
↓秀逸な解説です。
魔界から呼ぶ声、サイモンとガーファンクル、「スカボローフェア」の解釈
http://kifuru.m.web.fc2.com/fair.html
↓歌のヒストリーはこちら
スカボローフェアの謎 ドナドナ研究室 8-1
http://www.worldfolksong.com/closeup/scarborough/page1.htm
 S&G版原曲で、イントロから一貫して流れる飛び石のように特徴的なギターのアルペジオが、ケルト・ハープの音階をコピーしたものだ、というのは、だいぶ昔に読んだ記憶があるのだが。トラディショナルなほうの歌詞に関しての詳しいことは、私も今回調べて初めて知ったことが多い。
…………………………………………………………………………………………………………

 世の中が高度成長の頃、ティーンだった私は、ぼんやりとではあるけど、この歌をどこかで経済戦争・社畜兵士と重ね合わせて聴いていた。もちろんベトナム戦争など、世界の空気とも抱き合わせだったのだけれど。わけもわからず、とてつもない深淵を覗きこんでいるような、ネクラな迷路の若き日々だった。

 今また『スカボローフェア』を聴いて、別ヴァージョンであの感覚が蘇ってくる。

“Generals”は命じる、放射能で子殺し、自国民殺しをしてでも、経済進軍せよと。

 人々は経済戦争・軍産経済という黄泉の国の糧に呪縛され、もはや抜け出せなくなったしまったのだろうか。
 それでも、人々はどこかで魂の故郷を想い、死の間際には、かつての真実の愛に、未来を託すのではないだろうか。


人々よ、魂の故郷へ帰れ!

       デロリンマン&オロカメン1-S  


       デロリンマン&オロカメン2-S

     
 …これはデロリンマンでした。

   74bbbf9039424e1a4228fb9291de775412a36ed9_デロリンマン&オロカメン
          
………………………………………………………………
【参照】
矢作徹のブログ Science Academy デロリンマンの夢
http://yahagitoru.blogspot.jp/2012/05/blog-post_8809.html
………………………………………………………………
 英語圏のポピュラーソングでは、heとsheを歌い手の性別によって、異性に詠み替えて歌う習慣がありますが、このS&G版スカボローフェアを女性歌手が歌って、

He once was a true love of mine.

then he'll be a true love of mine.

とすると、
黄泉の国のイザナミの歌のように聴こえてくる、…ということに、今回、初めて気がつきました。


あなたは高天原へ行くのですか。

祓い給い 清め給え 神ながら奇しみたま 幸え給え

そこにいる男神に よろしく伝えてください

そのかたは かつて私の真実の愛でした


巨磐で塞がれた土地を見つけるように 彼に伝えてください


祓い給い 清め給え 神ながら奇しみたま 幸え給え

冥界と現世の狭間にある ヨモツヒラサカの地を

そうすれば 彼は私の真実の愛となるでしょう



 そんなところかな…。

 イザナギとイザナミの物語は、単なる倫理的な勧善懲悪や、開運厄除け物語では割り切れない。(割り切ってしまうアッケラカン神道の人達もいますが)
 または単なる牧歌的な郷愁や、素朴な悲恋物語としても割り切れない。奥深い呪い含みの愛であり、絶望の淵の郷愁である。と同時に、遥かなるカタルシスへの悲願でもある。
 と解すると、ようやく全貌が浮き上がってくる気がする。その意味で、このスカボローフェア・リミックスは、我ながらヒットだと思いますね。

………………………………………………………………
【参照】
イザナギとイザナミ 第5章 黄泉の国
http://www15.plala.or.jp/kojiki/izanagi_izanami/izanagi_izanami_05.html
(日本の神話 古事記 http://www15.plala.or.jp/kojiki/ より)
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comment

五右衛紋☆Rhapsody
ありがとうございます。
刹那的なツイッターのほうはやってますが、ブログはようやく再開するかな…、
という気分になってきました。

故郷は未来にある(詠み人不明)、という言葉も好きです。
自分とのつながりを強くイメージできるものが、故郷となるのかもしれません。

原発反対デモの時、唱歌の『故郷』が歌われて、再評価されましたが、
本当に自分らの生活基盤が崩れ落ちそうになったとき、人は故郷を求める
…という面もあるのかもしれません。
また故郷を忘れてしまうこともありますが。e-444

もし、瀕死の病人に歌ってあげるとしたらなんだろう?
と考えた時、上手い下手は別として、唱歌も悪くないな、という気がします。
けっこう地味な名曲もありますよね。
『おぼろ月』とか、ここんところ妙に頭の中に流れてきます。
♪菜の花畑に 入日薄れ…
2013.03.05 18:35
桃素姫
魂の故郷。

人は故郷を忘れた。忘れてしまった。
けれど、思い出すことはできたし、帰り方も知っていた。
知っていたけど帰れないものもいただろうと思う。
それは切なく悲しいことだった。

そのはずだった。今までは。

けれど

今は帰り方を忘れてしまったもの。
故郷が何処か知らないものも多くいるように思う。

私も

かつてはそこが何処なのか知っていたはずなのに。
今は朧気ながら、ぼんやりとした影しか浮かんでこない。
知っていたのか、知っていると思っていただけなのか
それも分からなくなってしまった。

私はそれらを人々の間から、感じ取っていたんだろうと思う。
人々の中から忘れられ、私の中のソレも薄くなってきた。
私の中のソレが薄まることで、人々の中のソレも薄くなっていくのか。

つなぎとめておきたい。忘れないように。
忘れたくないから。大事なものだから。

けれど、どこを探してもダミーのようなものばかりで。
知っていたはずの大切なものが、見当たらないのだ。
私はどこを見ているのだろう。
2013.02.28 23:46

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Twitterに合わせて、ハンドルネームを「五右衛紋☆Rhapsody」に変更しました。( 旧ネームは「三斗Ra隼人」、Twitterは「五右衛門☆Rhapsody」)


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プロフィール

1955年、東京生まれ。 母方先祖は諏訪大社の大祝だったとか。 ツイッタ-のユーザー名:@G_rhaps

五右衛紋☆Rhapsody

Author:五右衛紋☆Rhapsody
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古典的グノーシスの言うように、この世界が悪の造物主の作品だとは、私は思わない。地球を創造したのは真の神だ。しかし、後から飛来した未熟で歪んだ神が、この地球を乗っ取って、創造主の仮面を被り牛耳っている。最後のドンデン返しの時まで、世の中の9分9厘は、偽せの神や間に合わせの神が支配する、偽せや間に合わせの仕組みなのだと、私は思っている。その騙しと罠の仕組みの中で修行するのが、我々の試練であり、宇宙浄化の雛形としての地球の役割りなのだ。
2008.10.23 『“その後”の黄泉比良坂の歌 ~ 私の「鬼束ちひろ」評 ~ 』http://seirios2772.blog115.fc2.com/blog-entry-13.html より。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ mixiから紀行文の部分を移籍したのが、このブログのスタート。 主に神社仏閣、霊場、スピリチュアル、歴史関係の随筆や論稿を、ここに整理していきます。紀行スタイルが多くなると思います。 執筆は後の時点での回想であり、実際に当地におもむいた日時よりは後になりますが、今後、現地探訪の日付けに統一していく予定です。

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